眼精疲労に対して「整体いぶき」で提供している施術について書いてみたいと思います。
上記のとおり、東洋医学では、目は臓腑と関連していると考えています。
この臓腑の働きを健全にすることができれば、全身各所のバランスは整う、あるいは全身各所のバランスを整えることで、臓腑の働きを健全にしていくというのが東洋医学的な身体観・治療観です。
全身各所のバランスを整えることで、目の健全化を図るわけです。
眼精疲労を含めた様々な症状は、その健全化のプロセスの中で自ずと解消されていくと捉えています。当院の施術も基本的にはこのような考え方に拠っています。
訴えに眼精疲労がある場合、目と臓腑や目と運動器の関連は考慮しながら観察、調整をします。
経絡でいえば、肝や脾や腎、体の側面にある胆や三焦は目との関連が強いので注目します。
脚に目の調整点=ツボがあったりするのが、経絡のオモシロイところです。
また上肢帯の特に肩甲骨周り、首や横隔膜などの運動器は、解剖・生理学的にも目との関連が深いので重要です。
目そのもの、例えば目に手当てをしたり、眼球運動を使った調整などをすることもあります。
とは言え、来院される方は同じ眼精疲労の症状を訴えていても、一人一人みな体の状況が違っているものです。
実際の施術では、症状を踏まえつつ、それぞれの体の状況を考慮して、必要な場所に必要な調整を加えていきます。
調整点が目と関連があるとされている場所でなかったとしても、臓腑や運動器の働きが健全になれば、結果として眼精疲労は解消されやすくなると考えています。